ブラタモリ#11 奈良の宝 7/4(4)奈良県・長福寺の修復作業に潜入

ブラタモリ2015年7月4日(土)第4シリーズ第11回。

#11 奈良の宝 〜観光地・奈良はどう守られた?〜


東大寺を後にしたタモリさんたちが次に向かったのは奈良県生駒市にある長福寺へ。

ここでは現在、本堂の修復工事が行われています。

長福寺



長福寺の本堂は鎌倉時代に建てられた重要文化財です。

雨水が原因で建物の土台が沈んでしまったため、現在修復中。

2016年秋に完成予定とのこと。



タモリさんたちはその修理中の現場を見学します。


修復中の軒先の建材を見ていると、明治時代に修復された書き込みが見て取れます。

そして鎌倉時代の建材には年代が書かれていないのですが、木目を見ると分かるのだそうです。



鎌倉時代の木材はひじょうに細かい年輪になっています。

このころは質の良い木材が手に入ったんでしょうね。

明治時代になると既に木目が広くなってしまっています。








長福寺の瓦


もともとついていた瓦を再利用するため、いったん取り外して番号をつけて保管していました。


「S.E.38.4」
南面の東から38枚目、下から4枚目、という意味の記号表記らしい。


そして昔の瓦を再利用するかしないかの判断は、金槌で音を聞いて判断するそうです。


試しに鳴らしていましたが、使える方は甲高い音、使えない方はこもった低い音がなっていました。



また、室町時代の瓦は歴史を通して一番技術力が高いと言われているそうです。

タモリさんが室町時代の瓦に乗って飛び跳ねていましたがびくともしませんでした。

失われて技術といったところでしょうか。





文化財初の制震ダンパー導入


そしてこの長福寺の修復には、文化財で初めて「制震ダンパー」を導入しました。



昔の木材に穴を開けることには葛藤があったそうですが、現在の技術に信念を持って取り組まれている様が印象的でした。




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posted by しょう at 14:37 | 奈良県

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