今回のスタート地点は『金沢21世紀美術館』。
モダンな建物に芸術品が並びます。
場所は兼六園・金沢城のすぐ隣にあります。
アクセスの便利な場所ですね。
今日のお題
「金沢は美の町!?」
伝統工芸品の有名な金沢の謎に迫ります。
金沢城の石垣
金沢城調査研究所・所長 木越隆三さんが前回に続き再び登場。
金沢21世紀美術館から金沢城に向かいます。
金沢城入口の石垣。
奥に三段の石垣が有りますが、かつては下から上までひと続きの石垣で、高さは25メートルもあったのだそうです。
石垣は一番下が明治時代、その上が江戸時代初期に造られたもの。
江戸時代に積まれた石垣には「間詰石(大きな石の間に後から入れた小ぶりの石)」が見られます。
番組内では、金沢城の城主・初代前田利家(1583〜1598)、3代前田利常(1605〜1639)、5代前田綱紀(1645〜1723)にスポットを当てて石垣の違いを見ていきました。
初代・前田利家の石垣
初代・前田利家が築いた石垣は自然の石をそのまま使っています[野面積み(のづらづみ)]。
タモリさんが言うには昔は「あいつ、野面できやがった」という言い回しが合ったとのこと。
おめかししないでそのまま来たことを揶揄する言い方があったんですね。
ちなみに石垣の高さは江戸時代より以前は防御と同時に、権威を表すために高さを競っていました。
3代・前田利常の石垣
カラフルな石垣です。
当時のものを修復・復元したものとのことですが、その当時もこのようなカラフルな石垣でした。
またもうひとつの特徴として、積まれた石の一つ一つに「卍」「☆」といった色々は形の刻印が掘られていることです。
現在もなぜ石垣の石にそれぞれ違った刻印を刻んだのかは分かっていないそうです。
5代・前田綱紀
5代綱紀は、各地から工芸品を集めるコレクターでした。
『百工比照』という、5代・綱吉が全国から厳選して収集した2000点以上の工芸品を整理・分類したものが今でも残っています。
芸術方面にかなりの志向があったことがうかがい知れますね。
そんな5代綱紀が築いた石垣。
石の加工技術が進んだことも有り、かなりキッチリとしていますが、それぞれの石の角を直角に加工したりと遊び心が見えるのが特徴です。