ブラタモリ#4 金沢ロケ地(1)金沢城・前田家それぞれの石垣の特徴

ブラタモリ第4シリーズ第4回 金沢 2015年5月2日放送


今回のスタート地点は『金沢21世紀美術館』。

モダンな建物に芸術品が並びます。



場所は兼六園・金沢城のすぐ隣にあります。

アクセスの便利な場所ですね。

今日のお題

「金沢は美の町!?」


伝統工芸品の有名な金沢の謎に迫ります。





金沢城の石垣


金沢城調査研究所・所長 木越隆三さんが前回に続き再び登場。

金沢21世紀美術館から金沢城に向かいます。



金沢城入口の石垣。

奥に三段の石垣が有りますが、かつては下から上までひと続きの石垣で、高さは25メートルもあったのだそうです。




石垣は一番下が明治時代、その上が江戸時代初期に造られたもの。


江戸時代に積まれた石垣には「間詰石(大きな石の間に後から入れた小ぶりの石)」が見られます。


番組内では、金沢城の城主・初代前田利家(1583〜1598)、3代前田利常(1605〜1639)、5代前田綱紀(1645〜1723)にスポットを当てて石垣の違いを見ていきました。




初代・前田利家の石垣


初代・前田利家が築いた石垣は自然の石をそのまま使っています[野面積み(のづらづみ)]。

タモリさんが言うには昔は「あいつ、野面できやがった」という言い回しが合ったとのこと。


おめかししないでそのまま来たことを揶揄する言い方があったんですね。


ちなみに石垣の高さは江戸時代より以前は防御と同時に、権威を表すために高さを競っていました。



3代・前田利常の石垣



カラフルな石垣です。

当時のものを修復・復元したものとのことですが、その当時もこのようなカラフルな石垣でした。

またもうひとつの特徴として、積まれた石の一つ一つに「卍」「☆」といった色々は形の刻印が掘られていることです。

現在もなぜ石垣の石にそれぞれ違った刻印を刻んだのかは分かっていないそうです。




5代・前田綱紀


5代綱紀は、各地から工芸品を集めるコレクターでした。

『百工比照』という、5代・綱吉が全国から厳選して収集した2000点以上の工芸品を整理・分類したものが今でも残っています。

芸術方面にかなりの志向があったことがうかがい知れますね。


そんな5代綱紀が築いた石垣。

石の加工技術が進んだことも有り、かなりキッチリとしていますが、それぞれの石の角を直角に加工したりと遊び心が見えるのが特徴です。
タグ:石垣 金沢城

posted by しょう at 14:08 | 石川県

#58 浦安 〜なぜ浦安は“夢と魔法の町”になった?〜(2017年1月7日放送)

#59 さぬきうどん 〜なぜ“さぬきうどん”は名物になった?〜(2017年1月14日放送)

#60 こんぴらさん 〜人はなぜ“こんぴらさん”を目指す?〜(2017年1月21日放送)

#61 水戸 〜水戸黄門は なぜ人気があるのか?〜(2017年1月28日放送)

#62 別府温泉 〜別府はなぜ 日本一の温泉に?〜(2017年2月4日放送)

#63 別府 〜巨大温泉都市・別府はどうできた?〜(2017年2月11日放送)

#64 神戸の港 〜神戸はなぜ1300年も良港なのか?〜(2017年2月18日放送)

#65 神戸の街 〜神戸はなぜハイカラなのか?〜(2017年2月25日放送)

#66 奄美大島 〜自然をいかした 奄美の“宝”とは?〜(2017年3月4日放送)

#67 奄美の森 〜なぜ奄美は 生き物の楽園!?〜(2017年3月25日放送)

#68 奄美の海 〜なぜ奄美は 生き物の楽園!?〜(2017年4月1日放送)

#69 京都・清水寺 〜人はなぜ清水を目指す?〜(2017年4月8日放送)

#70 京都・祇園 〜日本一の花街・祇園はどうできた?〜(2017年4月15日放送)